IFD注文
IFD注文とは、ある注文が成立したら自動的に次の注文が有効になるという注文方法、イフ・ダン注文と読みます。
「if(第1の注文)done(第2の注文)」ということです。
「いくらで買い」という注文を第1の注文とし、「いくらで売り」と注文を第2の注文として、同時に入れておくというやり方です。
外国為替相場は株式相場などに比べてもスピードが速いので、ある取引が成立したら、その取引を精算する取引がいつでも発動できる状態にしておかないと間に合わないということがおきます。
また外国為替相場は24時間動きます、株式なら市場が閉じている夜間は寝ていても大丈夫ですが(時間外取引で値が動き市場が開いた時には手遅れということもありましたが)、外国為替だと、うっかり寝ている間に売り時を逃すというということは日常的におこり得ます。
うっかりもなにも、永久に寝ないで市場を見張るということはできなので、IFD注文は非常に有効です。
IFD注文は利益確定に使うこともできますが損失確定に使うこともできます、むしろこちらの方が一般的かも知れません。
例えば1米ドル=100円という局面で「98円になったら買い」という注文を第1の注文としてセットするとします。
買いを入れる以上、米ドルは上がると見ているわけですが、実際は下がるかも知れません。
現在の局面で許容できる下落幅が5円だとすれば、「93円になってしまったら売り」という第2の注文を入れておくことで、証拠金が飛んでしまって取引終了という最悪の事態は防げるわけです。
予想が外れ、損失を確定させるというは、つらい決断になります、予めセットしておかないと決断が遅れ損失を拡大させることになるかも知れません。
その点、損失確定売りは予めセットしておけば決断が鈍って、取り返しがつかないところまで、いってしまうことを防げます。